
(4)世界各地でのCNS/ATM推進状況
アフリカ・インド洋やベンガル湾とイランでのCNS/ATM導入計画や、カリブ海、南アメリカでのCNS/ATMトライアル、南太平洋での管制官とパイロット間のデータリンク運用開始等が報告された。
(5)AMSSの開発状況
インマルサットのシステム定義マニュアル(SDM)に対し、中利得の航空機地球局(AES)に使用可能な新しい回線モードと4.8Kbpsの音声コーデックの利用が追加されたことが報告された。これにより、ICAOのAMSSSARPsの規定変更が必要となった。
(6)VHFチャネルの無線電話識別
8.33KHzのチャネル間隔導入のため、第10付属書での無線電話通信の送信チャネル識別を従来の25KHzで区別されているときは5桁以下で、8.33KHzの時は常に6桁で表現することとなった。
例 25KHz:118.000 ONE ONE EIGHT DECIMAL ZER0
8.33KHz:118.005 ONE ONE EIGHT DECIMAL ZERO ZERO FlVE
2.1.2 議事項目2(VHFテジィタル・リンク(VDL)の将来発展に関する一般的検討)
(1)VDLの効率向上(伝送遅延の短縮)
VDLの伝送遅延短縮の必要性が注目され、VDLのSARPsに伝送遅延に関する規定を設けることについて検討することとなった。
(2)セルラー方式
VHF周波数を使用する特定のアプリケーションに対してセルラー方式の提案が有ったが、航空分野への適応については、更に検討が必要であるとの結論となった。
(3)8.33KHz音声チャネルとD8PSKのデータチャネル間の干渉
8.33KHz音声チャネルとD8PSKのデータ・チャネル間は少なくとも0.73NM以上離隔する必要があることが報告された。
(4)特許を有するシステム
ICAO SARPsは実現可能な限りの均一性を確保する事が要請されており、ボコーダ、VDLモード4等のSARPs案に規定される内容が特許権により保護される場合の条件が検討された。その結果、ITU(国際電気通信連合)あるいはAEEC(航空電子技術委員会)等国際的ある
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